プレイステーション4にて「Marvel's Spider-Man(スパイダーマン)」が発売されました。このゲームをプレイしているとスパイダーマンであるピーターがよく独り言を話し、軽ぐちをたたきます。
そのトークは軽い感じで客観的に、ゲームの説明も含めてですが。
ここで、ふと思うんです。
ピーターは何故、ここまで軽い口をたたくのかと?
ゲームシナリオから「スパイダーマン」であるピーターの環境を考察してみたいと思います。
このゲームのピーターは余り裕福でなく、彼女と別れ、スパイダーマンとして活躍しても全ての人が、認めてくれるわけではありません。
心の拠り所はメイ叔母さんだけです。
親友も今は遠くにいます。
完全な孤独ではないけれど、一人で社会と、悪人達と戦うのです。
寂しいですよね。ヒーローものではよくある孤独さですが…
隣人であるヒーロー、スパイダーマンは特にその孤独さを感じさせます。
シナリオもまたピーターの生活を丁寧に描き、その孤独を見せていきます。
ピーターは本当にいる、今いる人々のようです。
そう思えてくると、最初はイラッとしたピーターの軽口も、強がりのように感じて親しみが湧いてきます。正直ピーターのキャラクターはなんか苦手だったんですよ。
それが私の隣人にピーターはなっているんですよね。
ゲームをやっていると、ピーターと共に人生を過ごしている。
そんな気持ちになってくるんですよね。
ゲームの中ですが共に行動しているとピーターの内面、人間関係が見えてきて彼を理解出来るんです。
そうすると、彼を嫌いに慣れないんですよ。
自分の友達よりも理解してしまった存在としてゲームの中での自分のアバターになっていくんです。
それがこのゲームに深みを与えているんですね。スパイダーマンの世界観は原作からして、本当に深いです。このゲームでそれを少しでも理解させているところがまた凄い。
ゲームとシナリオ、世界観が完成しているからこその高評価なんですね。
バトンは後半、単調になっちゃいますけど。
スパイダーマンは良質のゲームなのでプレイしていない方は是非、プレイしてみてください。
今のゲームの完成した一つのかたちがあります。
それではまた ぶちでした。