ブチゴールドの日々(フィギュアブログ編)

自分のホビーな日々を語って行きます。

映画「ヒッチコック」はヒッチコックを理解し、素晴らしいドラマを堪能できる作品だ!!

映画「ヒッチコック」は2013年に公開され、監督はサーシャ・ガヴァシ、主演はヒッチコックアンソニー・ホプキンス、その妻アルマをヘレン・ミレン、大物映画女優ジャネット・リースカーレット・ヨハンソンが演じています

この作品は近年の失敗作によって、過去の人となりつつある映画監督ヒッチコックが自分の全てを賭けて、小説「サイコ」の映画化を完成させるまでの物語です

その過程を通してヒッチコックの人間像、ヒッチコックの周りの人々を丁寧に描いていきます

脚本はブラックスワンを手掛けたジョン・マクラフリンが担当しており、ヒッチコックの異常性を見事に描いています

 

アンソニー・ホプキンスが演じるヒッチコックは本物そのものの存在を放つ!

ヒッチコックを演じるアンソニー・ホプキンスアカデミー賞俳優です

彼の演じるヒッチコックは我々が持つコミカルなイメージから、ヒッチコック自信のキャラクターまで明確に演じます

まるでヒッチコックがその場にいて、ドキュメンタリー映画を観ている気さえしてきます

ヒッチコックを支える妻アルマを演じるヘレン・ミレンアカデミー賞俳優です

我が儘なヒッチコックに対し、多彩な感情を持ちながらも献身的に支えていくアルマを見事に演じています

この二人の存在がこの映画のメインであり、派手ではない自然な演技で我々を映画の世界に引き込ませていきます

二人の愛憎のぶつかり会いが静かに波を立てながら進行していき、お互いの感情がぶつかるクライマックスは圧巻です

 

映画「サイコ」の完成までの過程は波乱万丈であった

ヒッチコックはサスペンスの巨匠であり、数々の名作を産み出しています

しかし「めまい」の売り上げは失敗に終わりました

現在ではめまいも評価されているのですがね

そしてテレビにも活躍していたのですが、当時の映画界ではテレビは三流的な存在と見られていたようで、そのこともあり映画では過去の監督と見られていました

その中でヒッチコックは現実の猟奇殺人を題材にした小説「サイコ」に出会います

そのサイコの中のサスペンスと恐怖を見いだしたヒッチコックは自分の再起を賭けて映画化を始めようとします

しかし作品が猟奇的であり、実在の事件を参考にしているため配給会社から資金が得られず、周りの評価も最悪な状況でした

それでもヒッチコックはサイコの映画は当たると信じ、家やプールなど抵当にいれ、自分の資金で映画を撮影し始めますが、妻に対する不信感、映画に対する異常な執念、そして主演女優に対する偏愛などが描かれていきます

ヒッチコック自身に対しての自己、妻の問題などが映画制作の進行の大変さに比例し、メインになっていきます

この映画はヒッチコックの人間像を感情豊かに大げさにせず描いていくのです

そして映画制作については当時の映画規制など現在以上の制限があったなど知らなかったことが色々と理解できます

サイコの表現は当時ギリギリの表現だったのです

 

この映画を通して「ヒッチコック」を理解してもらいたい

私が最初にヒッチコックを知ったのはテレビドラマ「ヒッチコック劇場」でした

オープニングとエンディングのヒッチコックトークが大好きで正直、作品の中までは覚えていません

ただ、それがきっかけでヒッチコック作品を観たのです

作品を通して感じたのはやはり、覗き見などの異常性とサスペンスと恐怖

今でいうジョジョの奇妙な冒険がこのテイストを持っていますかね

ちなみにこの映画の中でもヒッチコック劇場を彷彿とさせるシーンがあるのでお楽しみに

サイコを完成させる徹底的な決め手が出てくるのですが、まさかあれが決め手になったのか!た感心させられました

当時の映画はある意味ライブ的であり、上映客は舞台にいるのと同じところがあったのです

それを見事に生かした映画「サイコ」が公開されるクライマックスとなる名シーンはヒッチコックの喜びとともに、あなたも是非見てください

あなたも喜びの感情に包まれるでしょう

この映画はあなたをもっと映画好きにしてくれるでしょう!

それではまた、ぶちでした