少年サンデーにて連載中の高橋留美子の新たな作品「MAO(マオ)」。
予想以上の良作だったので、皆様に認知させるべく紹介をしたいと思います。
そんな事いってさ、「MAO」ってどんな作品なのよ?
物語は。
ヒロインの黄葉菜花(きばなのか)は幼い頃、商店街の陥没事故に巻き込まれ両親を失くしてしまっている。
中学三年となった菜花は事故現場となった商店街を通り過ぎると、大正時代へタイムスリップしてしまう。
そこで陰陽師である摩緒(まお)と出会い、妖(あやかし)を退治することとなる。
その最中、菜花の身体に変化が生じる。
妖が如く力を発現することとなったのだ。
それは摩緒にかけられた呪いと同じ可能性があるのであった。
その呪いをかけた物。「猫鬼(びょうき)」。
共に猫鬼を追うこととなる。
1巻に関しては大まかに説明するとこんな感じです。
前の作品である「犬夜叉」同様にタイムスリップした少女と主人公の妖怪ものなのですが、ギャグ要素は薄く、ホラーテイストが強い作品になっています。
主人公である「摩緒」は高橋留美子の長編コミックでは珍しい、冷静な落ち着いた主人公で、作品のコミカルさは菜花が担当している感じです。
物語は菜花の身体の変化(身体能力の異常な上昇)、なぜ大正時代にタイムスリップをしたのか?摩緒の受けた呪いとはなんなのか?など多くの謎を含み進んでいきます。
アクションメインよりも、過去作「人魚の森」などで見られた、日本が持つホラーテイストがメインとなっていて、妖の存在も不気味なものとなっているのです。
漫画の実力者が描く独特の空気感。
犬夜叉以上に作品のホラー的な空気が感じられます。高橋留美子ワールドの初期作品に感じられた空気感です。
まさか、現在においてその面白さを感じるとは思いもしませんでした。
高橋留美子作品を読んだことが無い方には是非、感じて頂きたい面白さです、
高橋留美子作品を知っている方には、また新たな面白さに浸ってみて下さい。
間違いなく、良作です。
それではまた、ぶちでした。