「僕は自動的なんだよ」ブキーポップはいいます
彼のいる世界はあなたに何かの答えを与えてくれるかもしれません
2019年、新たに「ブギーポップは笑わない」がアニメ化されました
電撃文庫でも独特の、思春期における少年少女を異形な事件を通して切なく描きだす作風で、数多くのシリーズ展開もされています
あらすじは世界が危機に晒されたとき、高校生、宮下藤花から自動発生する存在であるブギーポップを通して、事件に関わる人物達を描いていきます
その人物達の自分の中にある欠落したものを求める姿が異形な事件を通して描かれていくのです
作品は2000年に実写映画、アニメシリーズと展開していた
2000年当時、原作1巻とも言える「ブギーポップは笑わない」は実写映画化されています
小説の世界観を崩さす、原作同様のストーリー展開を見せました
実写故にキャラクターの悩みなど上手い具合に表現されていました
相棒の初期シリーズに出てたあの人も重要な役柄で出演しています
それと平行して(映画より先に公開されましたが)アニメ「ブギーポップは笑わない・ブギーポップファントム」が放送されました
この作品は映画の続編としてアニメオリジナルのシナリオ、システム的に一巻同様の多数の主人公の物語になっています
この作品もなかなか尖っていて結構好きでした
過去の二作品とも原作のイメージをぶれず映像化されているので興味がある方にはオススメです
なぜ、いまブギーポップなのか?
原作から20年経って、なんで今という感じなのですが今の若者達、いや大人も含めて不安定な時代に生きています
何が不安定なのか?もちろん社会でもあるし、人々の生活(内面的なもの)などです
それはどの時代も変わりませんが、時が進むほど、その歪みは強くなっているよう感じます
角川作品のなんとか記念で作られたのかもしれませんが、この作品を放送するということはとても大事なことです
テレビに関していえば、ほぼ娯楽作品です
もちろん「ブギーポップは笑わない」も娯楽作品ですが社会や人間を考えさせるテーマがあります
そのような作品をあらためて出すことに意義があるのです
これはKADOKAWA良くやったとしか言えません
ダークさがある作品だが、静かな感動が待っている
正直、この作品はダーク的というより暗い話です
しかし退屈などはしない良作に仕上がっています
20年以上、愛され評価された作品を一度観てみてください
少年少女のもどかしい切なさが胸を痛めます
流行に頼らない作品のスタイルはあなたに上遠野浩平の世界観を魅せてくれるでしょう
作者の上遠野浩平はジョジョの小説「恥知らずのパープルヘイズ」も書いています
この作品も中々面白いのでオススメですよ
上遠野さんもデビューしてもう20年たったと思うと感慨深いなあ(*´ω`*)
それではまた、ぶちでした