バードマンは2015年の作品です
監督はアレハンドロ・G・イニャリトゥ、撮影監督はエマニュエル・ルベツキなどであり
主役のリーガンはマイケル・キートン!実力的俳優のマイク役はエドワード・ノートン
、リーガンの娘役のサムはエマ・ストーンが演じています
この作品は第87回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞を受賞しています
私はこの作品を観てまず感じたのは、確実に人を選ぶ映画だということです
人によってはストレスが多い駄作と受けとるでしょう
その位、この作品は尖ったところがあり、閉塞的な苦しさが存在するのです
物語はヒーロー映画でスターになった男が舞台で再起を図ろうとする中で展開する
この映画は何しろ、序盤から人を選ぶので大まかにストーリーを紹介します
主人公のリーガンはヒーロー映画「バードマン」でスターになりましたが、その後はヒット作に恵まれず過去の人となりつつあります
再起を懸けたリーガンは過去の名作を脚色し舞台に立とうとします
舞台の本場、ブロードウェイでです
舞台で共演することになった実力派であり破天荒な俳優マイクに自分の立場を脅かされ、付き人として共にいる娘のサラとの関係も上手くいっていません
そんな中、リーガンの心の中で映画ヒーローの「バードマン」が今のリーガンを否定し、またバードマンに戻ることを進めます
不安定な状況と精神の中、リーガンは舞台を成功させて家族関係を取り戻せるのか?というのが大まかな内容です
主役リーガンの内面の不安定さをマイケル・キートンの名演と独特の演出で描ききる
主役の元ヒーロー映画役者のリーガン役をマイケル・キートンが演じています
そうです!ティム・バートン版の「バットマン」を演じたマイケル・キートンです
このネタが分かっているとリーガンの悲哀さがまた響きます
リーガンのキャラクターは自己的なワガママな男です
そのリーガンをマイケル・キートンの名演と独特の長くつづくワンショットのカメラワーク、ジャズのドラムが生む音が内面を描ききります
不安定な精神状態が見事に表されているのです
ただその表現は映画を観ている観客にも与えることになり、合わない人には気持ち悪い表現となりえます
この映画の本質をつかむまで観客も翻弄されることになるからです
「バードマン」との対話がリーガンの内面の悩みを表している
リーガンの心にに語りかけるバードマンは、リーガンの生き方に対しこのようにしろ!
バードマンになれ!と責め立てます
それは新たな挑戦をしようとし、家庭から目を背けているリーガンには苦痛でしかありません
リーガンは己のプライドを重視し、娘に対してもきちんと向き合っていないからです
ですが内面のバードマンと対決することがこの作品のテーマでもあります
癖のある映画だが2回、3回と理解しながら観ると新たな発見がある
私にとってはこの映画は一回観ただけでは難しい映画でした
映画に対し難しいとはあまり言いたくはないんですけどね
ですがテーマを理解し再度観れば、とても分かり安い映画です
正直言うと、素晴らしい映画なのですが、アカデミー賞を取りまくった映画なのか?と思ってしまいます
私が古い世代だからですかね
この作品はツイッターなどについても触れています
現代社会の成功の皮肉的な所も描いているのです
リーガンが否定していたツイッターの存在はどのような影響を与えるのか?
それは是非、映画本編で観てみてください
癖のある映画ですが映画好きにはプラスにせよ、マイナスにせよ楽しめると思います
それではまた、ぶちでした
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