「ファントム-レクイエム・フォー・ザ・ファントム」は2009年に放映されたテレビアニメです。
アニメ製作はビー・トレイン、監督は真下耕一でノワール系アニメを複数作っています
原作はニトロプラスの発売したPCゲームでありゲームシナリオは「まどか・マギカ」で有名になった虚渕玄です。
プレイステーション2(古いですね)やXボックスなどでも発売されています。
作品の内容はマフィアの世界で暗殺者「ファントム」として生きることになったツヴァイとよばれる少年が「ファントム」であるアインと呼ばれる少女とともに闇社会で生きていき、多数の策謀の中で翻弄されていく物語です。
ファントムの魅力とは?
この作品はツヴァイが暗殺者としてしか生きていけない世界から始まります
暗い内容で、希望的も見えません。
ツヴァイに暗殺技術を教えるファントムの称号を持つアインも人を殺すことでしか存在を認められません。
殺人機械としてしか生きていけない二人にどんな未来が待っているのか?
ツヴァイの視点から物語は進んでいきます。
絶望の中、「生きるために人を殺していく」それが序盤のテーマになります。
ネタばれはあまりしないようにしますが、最低限の説明はご容赦ください。
この作品は三部構成になっていて、それぞれの部でツヴァイの状況が変わっていきます。
そのツヴァイが暗殺者として生きていく中、成長していく過程と周りの人間達のドラマがこの物語を静かに盛り上げていきます。
色々なノワール映画のオマージュを含む面白さ
この作品は色々な映画のオマージュを見ることができます。
特に感じたのがリュック・ベンソン監督の作品「ニキータ」や「レオン」などです。
これらの作品は哀愁ある闇社会で生きる人々の物語です。
正直言うとリュック・ベンソン作品の方が雰囲気的には上なのですが、この作品もこれらを上手く表現しています。
作品の演出なども渋く悲しく表現しており、ツヴァイの心情を上手く表しています。
アクションはジョン・ウー的な映画ガンアクション
この作品を見た知人が言いました。
「銃の撃ち方がリアルじゃない」
今はゲームなどでリアルな銃撃戦がプレイ出来ます。
故にか、この作品の映像を意識したアクションを認められないと言うのです。
映像ゆえの現実にはない華麗なるガンアクション、私はノワール映画の魅力の一つに思うのです。
信じられないアクションが展開することは、リアル戦争映画ではない限り別に構わないと私は信じています。
それらの演出がその作品をもっと魅力的にするなら、全然オーケーです。
ファントムはスロースターターで面白くなる
最初はたんたんと物語はすすんでいきます。
しかし部が進むごとに目が離せなくなっていきます。
三部目は先が気になって仕方ないでしょう。
ガンダムダブルオーを知ってる方は前期の後半のシナリオ展開の速さと言えば判りますかね。
知らない方はご免なさい(´;ω;`)
クライマックスはそこまで観たことが視聴者を満足させます。
マフィアのアニメ「ガングレイブ」とは別のノワールの世界を体感できる作品です
このアニメも中々の出来のアクションなので気になったらぜひ見てみてください
それではまた、ぶちでした。